様々な壁を乗り越え、ついに初舞台へと上り詰めた春組の5人。
- 団員同士の気持ちのすれ違いや考え方の違い
- 舞台に対しての熱量
- 学生と社会人という立場
それぞれが駆け抜けた物語に思いをはせる、「春組の集大成」ともいえるお話になっています。
これまで支えてきた監督のいづみをはじめ、支配人、演技指導、衣装、大道具、PR活動などなど…多くの人の力を借りて、この舞台が出来上がりました。
そんな、裏で支えてくださった皆さんに観てもらいながらの初舞台。
劇場のお客さん0人という状況から、5人の団員を集めた春組公演が始まります!
春組の集大成!満開に咲き散らします!!
※ネタバレが含まれているのでご注意ください
ついに幕が上がります!
ついに舞台が始まりました!
客席にも、今まで春組のみんなを支えてくれた人たちがたくさんいます!
1話ではぎこちない演技が印象的だった咲也くん。舞台の最初からとてもスムーズな滑り出し!その勢いに飲まれず食らいつく真澄くんも、丁寧な演技を行います。
『ロミオとジュリアス』
この作品は『ロミオとジュリエット』を題材としていますが、”男女の恋愛物語”を、1人の女性を取り合うライバルとして出会った男たちの”友情物語”にアレンジしたものです。
場面ごとのセリフ、役どころ、大まかなあらすじは聞いていましたが、舞台の全貌をここまで放送してくれるとは思わず、びっくりです!
ヒロインの女の子役は誰がするのだろうと思っていたら、まさかのシトロンさんでした!
後ろ姿で可憐な美少女の気品を醸し出していました!5人しかいない春組だからこその演技ですね…!
咲也くんの座長としての成長
咲也くんは、最初は台本を覚えるのもやっとで、たどたどしく、突っかかりながらの読み合わせ…。しかし、練習を重ねるごとに自然に近い演技ができるようになり、それを見た雄三さんから、殺陣を追加してみては?とレベルアップした演技の提案。
学校に通いながらも全体練習や朝練以外にも頑張っていて、夜もみんなが寝ている時間を殺陣の練習時間にあてていましたね。
そんな咲也くん、体調管理と共に心配でしたが…
本番では感情をこめて台詞を言い、何度も行われる殺陣は、剣を手足のように軽やかに動かし、お客さんも圧巻する素晴らしい演技でした!
舞台の後半では、ミスをした団員の動きにフォローを入れる応用力。短期間でこの成長はほんとにびっくりです!
このお話で最も肝心要な主人公であり、座長であるプレッシャーの中、しっかりやり切ることが出来ました。
ライバルである真澄くんの家族への思い
セリフを覚えるのが早く、演技も上手な真澄くんの課題となっていたのは、
- 仲間との協調性を持つ事
- 家族への思いを紡ぐセリフを気持ちを込めて言うこと
といった部分でした。
仲間との協調性について彼のベースとなっているのは、『誰が欠けても舞台を成功させればよい』という非常にリアリストな部分です。しかし、雄三さんからの厳しい言葉と至さんの脱退宣言あたりから、全体での調和を意識しているようにみえます。
今回の本番でも咲也くんとの演技が多い中、咲也くんの演技に合わせて軽やかに動くことが出来ていました!
そして『家族』というワードについて。
しっかり本番では思いを込めてセリフを発することが出来ていました!
監督のいづみも満足の演技になっていたようです。
真澄くんのもともと持っているストイックな部分と、仲間をフォローする動きが合わさって、とても暖かい演技になっていました。
綴くんとシトロンさんの成長!
今回の作品のシナリオを制作した綴くん。
練習の段階では、作者として思い入れが強すぎて、歯車が上手くかみ合わない感じになっていましたね。
大家族で家庭を優先にしがちな生き方をしていたので、”自分の好きなことをする”ということに、家族に対しての罪悪感を感じていました。
しかし、家族との対話の中でうまく解消することができ、舞台でもしっかり自由で綴くんらしい演技でした!
舞台の始まる直前まで、付箋だらけの台本とにらめっこしていたのは、彼なりにリラックスするための行動だったのかもしれませんね。
そして、海外からの留学生改め逃亡者のシトロンさん。
日本語自体たどたどしいため、
- 役ではなく、海外の人が頑張って喋っているように見える
- 本人に気を取られて、舞台そのものに集中できなくなってしまう
と、雄三さんから指導されていました。
しかし、シナリオを制作する綴くんと話し合いを重ね、セリフのニュアンスや量を調整し、
カタコトになってしまわず、自然な日本語でしゃべることが出来ました!
シトロンさんは、途中、至さんのけがを気付くなど周りのこともよく見ています。言葉は拙くても、考えていることはちょっぴりみんなより一段上で、明るく優しい、その場を盛り上げるとても大切な役割を担っています。
同じ舞台で輝く団員の一人であるのはもちろんですが、それ以外にも気付ける部分が多いのはとても素敵な事ですね。
ゲーマー至さんの気持ちは…!
風呂、食事付きの寮生活に演劇を少しで住まわせてもらえるなら、という軽い気持ちで入団した至さん。
思った以上にハードな練習で脱退宣言をしましたが、みんなの説得によって、今回行われる『ロミオとジュリアス』までは続けるという話でした。
そんな至さん、今回の舞台で相変わらずのイケメンっぷり!顔の表情がコロコロ変わっても、どれも美しい…!
しかし、連日の舞台の途中に足を捻ってしまい、それに気づいたシトロンさんに口止めをします。舞台も終盤に差し迫ったところ、至さんが刺されて倒れるシーンで足をかばってそのまま硬直してしまいます。
そこで同じシーンで舞台に立っていた咲也くんのアドリブで、その場は丸く収まりました。
無事、舞台の幕を下ろすと、至さんの目から大量の涙が溢れ出します!
今後も演劇を続けたいと、ゲームよりも夢中になれるものに初めて出会えたとの事。
のめりこむと、とことんハマってしまうタイプかもしれませんね。
いざ、MANKAIカンパニ-の存続はいかに…!
もともと、今回の舞台が行われた劇場『MANKAIカンパニ-』は、
春組の千秋楽公演で全席を埋めることが出来なければ解散
という条件付きでした。
結果はというと…チケット完売!お客さんを満席にすることが出来ました。
これで、今後の活動もひとまず安心…!と思いきや!ヤクザの左京さん、今後の劇場の方針について、非常に熱心に語っています。
演技がお好きな方なのでしょうね!
取り壊しを待ってもらう3つの条件のうちの1つ、春組の舞台を成功させることが出来たので、今度は、夏組を探さなければなりません。いづみは何人か目星がついているようです…!
感想まとめ
ついに、春組の公演が無事終了しました!
様々なトラブルに見舞われ大忙しでしたが、なんとか無事すべての公演を終えることが出来ました。公演を重ねるごとにアドリブをいれたり、セリフを変えたり、お客さんが何度見ても飽きない工夫を凝らしたものになったようです。
みんなそれぞれの課題をクリアし、脱退宣言をしていた至さんは、涙ながらに舞台に対しての思いを語り、舞台を続ける気持ちを聞けて良かったです!
舞台を見たどのお客さんも、関係者もみんな春組の良さを語っていました!
今後は、夏組のお話がメインになっていくのでしょうが、ここまでの成長ストーリーを見ることが出来た春組の、これからの歩みも見ていきたいですね!
今後とも監督いづみの力技が見えるのでしょうか!
次回も要チェックですね!
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