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文豪とアルケミスト ~審判ノ歯車~ 第2話感想 美しいだけではない桜の世界へ【文アルアニメ】

今回、舞台となる作品は『坂口安吾/桜の森の満開の下』
ある峠の山賊と、妖しく美しい残酷な女との「桜」を中心に紡がれる幻想的な物語です。

この本の中に閉じ込められた『坂口安吾』を救うために潜書していた『織田作之助』が傷を負って気を失ったまま帰還してきます。

それを見て代わりに坂口を救いに向かった、芥川龍之介と太宰治。

二人が潜書した先で見たものは、満開の桜と、豹変した姿の坂口…果たしてこの本の中で何が起きているのか。

この回の見どころ

息をのむほど美しく描かれた桜。坂口安吾の身に起きたこととは一体?!

※ネタバレが含まれているのでご注意ください

脱出不可能な本の牢獄

太宰は前回飛ばされた「住居兼基地」である図書館の螺旋階段をヘトヘトになりながらもひたすら上っています。

本の牢獄のような場所での生活に耐えられず、逃げ出すことを決意したようですね。

その様子を見守る『中原中也』『徳田秋声』。芥川と太宰以外にも、すでにこの図書館に文豪はいたようです。

太宰がいくら上っても上階へあがることは出来ず、出口もないという不思議な図書館。

中原に「出口がある」と嘘をつかれ、素直に信じてしまった太宰は「もう死んでやる」とヤケクソになりますが、下に落ちたところで「魂」である文豪たちは死ぬことは出来ません。

そこへ『島崎藤村』と、ネコの姿をした副館長も現れました。実は中原も島崎も退屈な生活が嫌になり、太宰と同様に脱出を試みて失敗した経験を持っていたのです。

引用:©DMM GAMES/文豪とアルケミスト製作委員会・テレビ東京

そんな文豪たちを見かねて、副館長がキッパリ

『出口はニャイ!』

と言い切り、この図書館についての説明をします。

過去の文豪を元に形作られた魂のような存在にとっては、もし出口があったとしても行き場所はない。文豪たちが「人」という形を保っていられるのは、この図書館内の空間だけ。

しかし実体のない魂だからこそ、本の中に張り込む潜書も行えると副館長は話します。

芥川が戦う理由

副館長の話を聞く一同の元へ、芥川がやってきます。芥川とソリが合わないという島崎は、軽く言葉を交わし去っていきました。

副館長が話を続け…
侵蝕者に対抗するために文豪を転生させ、その魂の居場所として図書館を形成している理こそが『アルケミスト(錬金術師)』

【アルケミストは侵蝕者に対抗するための存在】
これ以上のことは話せないとする副館長。

実際のところアルケミストが何か分からぬままな文豪たち。芥川は『わからなければ前に進めないということではない、僕は侵蝕者と戦うことが自分のためである』と話しました。

その後、芥川は太宰と共に星を眺めながら、語り始めます。

引用:©DMM GAMES/文豪とアルケミスト製作委員会・テレビ東京

今見えている美しい星が本物であるかも分かりようがない。しかし作り物であっても美しさは損なわれるわけではない。手は届かなくても、そこに実在しなくても、あの星を美しいと思える感受性が人生を豊かにする種だと思う。

太宰は『だから本を守るために戦うのですか?』と尋ねます。その問いに対し『それもあるが、だけどそれだけじゃない』と。

《作家・芥川龍之介としての記憶がない》

自分が書いた作品のタイトルを聞いても、なぜそんな作品を書いたのか、どのような気持ちで書いたのか、記憶が欠落している原因すらも分からないとのこと。

だから本を浄化して「芥川龍之介」を良く知る文豪を救い出せば、自分のことを思い出すきっかけになるのでは…と。そのために戦って前に進んでいる、いわば「自分探し」なのです。

芥川の苦悩が垣間見えました、前回は芥川を良く知る文豪として太宰を助けに来ていたのですね。

美しいだけではない桜

潜書していた『織田作之助』が、傷を負って瀕死状態で図書館へ戻り、気を失ってしまいます。

織田が潜書していたのは『桜の森の満開の下』作・坂口安吾

なぜ織田を1人で潜書させた!と憤る太宰に対し、芥川たちは「潜書できるのは、侵蝕された本に呼ばれた文豪だけだ、それが今回は織田作之助だけだった」と話します。

気を失って潜書は難しい織田に代わり、「走れメロス」の潜書でまだ試していない芥川と、坂口、織田を知る太宰が潜書を試み、この2人で坂口の救出へ向かうことに。

並々ならぬ集中力を要するという「潜書」。太宰は初潜書だったために上手く出来ず、芥川とは別の地点へ飛ばされてしまいます。

太宰が飛ばされた場所は辺り一面に満開の桜が咲き、その中でも1番立派に咲き誇る大木の前でした。その桜を見ていた太宰は急に怯え始め、桜から逃げるように走りだし闇の中へ落下…。

引用:©DMM GAMES/文豪とアルケミスト製作委員会・テレビ東京

青空に映えてた桜の美しさは圧巻ですね、しかしそこからの恐怖感という差も激しくて迫力がありました。

今度は道端に落下した太宰は、そこで出会った女性と意気投合し、一緒に都まで行くことになります。

その女性から「桜は美しいと同時に、恐ろしいものでもある」という話を聞く太宰。鈴鹿峠は桜の名所だが、桜が満開の季節になると旅人は通るのを嫌がる。

《満開の桜の木の下を通ると、誰もが気がふれてしまうから》

無事に『桜の森の満開の下』へ潜書は出来たようですね、作品と同じ言い伝え「満開の桜のーー」が出てきました。

豹変した坂口安吾

その頃芥川はというと、露店が並ぶ通りで謎の女性とぶつかってしまいます。お互いに謝罪したときに妖しく微笑んだその女性、どうやらその近くのお店で櫛を選ぶようです。

女性は緑の櫛を手に取っていましたが、赤い櫛を差し出し「こちらが1番似合うと思う」と勧める芥川。「私のではなく贈り物」という女性でしたが、せっかく選んでくれたからと芥川が勧めた桜の柄のついた赤い櫛を買っていきます。

この女性を怪しんでいるような芥川。確かに怪しい雰囲気は漂っていますね。

一方の太宰、女性と共に都へ到着します。

すっかり夜になってしまったため、女性から「今晩よかったら、家にお泊りください」との申し出。自分の知らないことをたくさん知っている太宰に興味を持ち、色々話を聞かせて欲しいのだそう。

その頃、図書館では織田が意識を取り戻し、駆け付けた徳田・副館長に”本の中へ戻る”と言い張ります。まだ傷も治っておらず、フラフラの織田に潜書なんて出来るはずがありません。

制止をしても『あかんのや…今の安吾は危険すぎる…』という言葉を残します。

そして、再度太宰たちへと場面は戻ります。女性の家へ着き、太宰は『色々なことを教えましょう』とご機嫌な様子。

しかし次の瞬間…目の前で楽しく話していた女性が、首から真っ二つに切り裂かれます。突然のことに悲鳴をあげる太宰。しかし周りにいた人々も次々切り裂かれることに。

倒れた人々の中で、刀を手にして返り血を浴びて立っていた男……『坂口安吾』

引用:©DMM GAMES/文豪とアルケミスト製作委員会・テレビ東京

助けるはずの文豪がなぜ?困惑と絶望の表情を浮かべる太宰に対し、『その首をよこせ』と坂口は斬りかかります。

太宰も武器である鎌を取り出し攻撃を防ぎながら、坂口へ必死に呼びかけます。

何度呼びかけても坂口は反応せず、斬りかかってくるばかり。鎌が弾き飛ばされてしまい倒れこむ太宰、その前に立った刀を振りかぶった坂口…。

絶体絶命、というところで今週はおしまいです。

感想まとめ

なんとも気になるところで終わってしまった今週。

なぜ坂口安吾は首斬りをしているのか…
そして謎の櫛の女性…

気になることが多いですね、来週が待ち遠しいです!

そして実際に舞台となっている『桜の森の満開の下』にも興味を持てるのが、この作品の1番素晴らしい点だと思います。アニメを見てからだと、少し難しそうな文学書も読んでみようと思えるのではないでしょうか。

また、本作は元々がゲームということもあり、アニメで文豪や物語に興味を持たれたら、この機会にゲームを始めてみるのもいいですね。ゲームはアニメよりもはるかに多くの文豪が登場してくるようです!

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©DMM GAMES/文豪とアルケミスト製作委員会・テレビ東京