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文豪とアルケミスト ~審判ノ歯車~ 第1話感想 囚われの太宰は走れメロス?!【文アルアニメ】

誰もが1度は目にしたことがあるであろう『走れメロス』

1話はこの有名作の登場人物「メロス」が王から処刑を言い渡された際に、処刑前にメロスが妹の結婚式を見届けれるよう、自らが人質となってくれた友の元へ戻るところから始まります。

そこに突如現れた1人の男。
変わった服装で、友人が人質となっていることも知っている謎の男と共に友人の元を目指し、肉体の限界や心の葛藤を乗り越えて、ボロボロになりながらも城に辿り着いたメロス。

しかし…城の様子は、何やらおかしいようで…。

この回の見どころ

誰もが知る作品の中で繰り広げられる、「侵蝕者」との派手なバトル。
そして、メロスの元に現れた謎の男の正体とは…!

※ネタバレが含まれているのでご注意ください

走れメロスの世界

結婚式にて花嫁は、集まってくれた人たち、そしてたった1日でこの結婚式を準備してくれた兄への感謝の気持ちを幸せそうに述べますが、その場に兄の姿が見えないことに気づきます。

兄はというと…結婚式の場所から離れた路地裏で座り込んでいました。

そこに現れたのは、
『これから10里の道を走る者の行動としては目に余る。…そうやって見捨てるのかな、王の元で君を待つ親友を』
と話す奇妙な服装をした謎の男

引用:©DMM GAMES/文豪とアルケミスト製作委員会・テレビ東京

様々な疑問が脳裏に浮かび、口を開こうとしますが…謎の男は剣先を向けてこう言います。

『余計な問いを投げかける前に、走れメロス!!』

あまりにも唐突に現れる謎の男の登場、そして時代背景にそぐわない服装が逆に映えています。この兄であり赤髪の男は、あの有名な「メロス」だったのですね。

【回想シーン】

時は少し遡り――、城にて短刀を手にし、王へ反感の意を示すメロス。城の兵たちにより取り押さえられ、王より「今すぐ処刑」という宣告を受けたそのとき!

『お待ちください、王様!!』
青年の声が場内に響き渡ります。

メロスの友という男が声をあげ、妹に会わせてあげて欲しい、メロスが城を離れる間は自分が人質になると王へ提案をしたのです。
『この者が戻って来なかったら、私を殺せばいい。』
力強く言う友の後ろ姿を見つめ、メロスはただ驚き、声も発せずにいました。

こうしてメロスは村へ帰り……冒頭部分に戻るようですね。友の顔が一切映らず、口元と後ろ姿だけの描写が気になります。

【回想終了】

幸せな妹の顔を見て、これから自分は死にに戻るという現実と向き合い、葛藤するメロス。城へ戻るために走り出し、そのあとを馬車でついてくる謎の男に対して、自分だけ走っていて馬車はズルいだろ…と文句を言うと…

『ズルくない、これはそういう物語だから』

謎の男はこう答え、メロスはこの男の行動と言動に余計に訳が分からなくなります。

さらに、境遇には同情するものの…メロスにも責任があると言うのです。王に対しすぐに殺そうとするのは、感情の変遷が極端すぎる――
要するに、メロスは短気すぎると伝えました。

その言葉にもメロスは怒りますが、謎の男は落ち着いた声で 『メロスは激怒した。』と、走れメロス冒頭の言葉を呟きます。

ちゃんと文学に沿って進むストーリーは見ていて面白く、展開が気になります。実際の文学の台詞が入るところもいいですね。

人質の正体…侵食者現る

再度走り始めたメロスの行く先には激流…。絶望から膝をつき、死力を尽くしたと友へ許しを乞います。

そんなメロスをよそ目に謎の男が手を宙へ差し出すと、「蜘蛛の糸」という光る糸が天から降りてきました。蜘蛛の糸を使って軽々対岸へ渡り、メロスへこう告げます。『君は死力を尽くして渡りきるんだ』

蜘蛛の糸を操る人物ということは…あの文豪でしょうか。

激流を泳いだかと思えば…悪党に襲われ…幾多の困難を乗り越たメロスは無事に城へ着き、王に友を救うために戻ったと必死に伝えました。

しかし『何をしに来た、友とは誰だ、この男のことか』王にそう告げられ、ハッキリと友の顔を見据え困惑します。

『違う…なぜ…俺を裏切ったあなたが!!!!』困惑しながら叫ぶメロス。

王はメロスに、救う価値もない男だから、お前が殺せと剣を差し出しました。

引用:©DMM GAMES/文豪とアルケミスト製作委員会・テレビ東京

メロスが剣を振りかぶった瞬間、

『悪いが、その改編は許容できない』

謎の男が現れ剣を弾きます。

『悲劇もいい。だが幸福に終わるはずの物語まで悲劇に染めてしまうのは、露悪趣味の極みだね』そんな謎の男の発言に驚く王。

そして城の兵たちは「侵蝕者」へと姿を変えていき、メロスへ下がっているよう指示した謎の男は、次々と侵蝕者を切りつけていきます。

華麗に、そして鮮やかに、多数の侵蝕者を倒す姿は圧巻でしたね。驚くメロスへ、『ただの文豪さ』と名乗る描写も素敵でした。

王も「侵蝕者」へと姿を変え、二人に襲い掛かります。そしてメロスは一撃を喰らってしまい…気を失ってしまうのです。

囚われの太宰が思う、裏切りとは…

『久しぶりだな…太宰』
眠っていたメロスは目を覚まし、こんな言葉を掛けられました。

まだ困惑する太宰に対し、
『お前は太宰治、この俺、佐藤春夫の弟子』だと教えます。

メロス=太宰治、そして人質となっている友=彼の先生・佐藤春夫だったのです。

芥川龍之介を敬愛し、そのうえで芥川賞を何が何でも受賞したかった太宰。佐藤も太宰の「逆行」は、第1回芥川賞をとるに相応しい作品だったと称賛しました。

『でも……とれなかった…』

太宰の絞り出すような声で、どれほどの無念だったのか伝わります。

審査員は自分だけではないから仕方ないと、太宰を諭す佐藤。しかし賞を受賞することができなかったのは、審査員の1人である佐藤の裏切りによるものだと太宰は思い込んでいるのです。

『心から人を信じることが出来なくなってしまった…また裏切られるんじゃないか…』
佐藤へ辛い胸の内を明かす太宰。

佐藤は太宰に対し申し訳なく思っていることを話しつつも、人を信じられなくなってしまったというのは太宰自身の話であり、『お前はお前、作品は作品だ、それだけは忘れるな』と告げ…意識が遠のいていきます。

そしてメロスの世界へ意識が戻り…目を覚ます、太宰。

目の前には謎の男がいて、ここは太宰が執筆した本 『走れメロス』 の中だと伝えます。

続けて、

  • 無数にある本を消し去ろうとする者たち「侵蝕者」の存在
  • 彼らの標的となった本にはその作家の魂が捕らわれる
  • 本の内容を改編させ、消してしまう

ということを太宰へ教えました。

さらに侵蝕者を消し去る方法は、物語を正しく完遂させること
この物語『走れメロス』の場合は相手を信じ、信頼に応えることが必要だと話す謎の男。

太宰は燃え盛る炎の中央にいる佐藤を助けるために炎の中へと向かいますが、侵蝕者の王に捕まってしまいます。しかしそれを謎の男が阻止し、太宰を助けます。

佐藤の元へと駆け寄った太宰。

引用:©DMM GAMES/文豪とアルケミスト製作委員会・テレビ東京

『自分を信じてくれる先生を信じて、まっすぐ走れる自分になりたかった』
『そんな自分の想いを作品に訳すことができる、それが文豪だ』

そんな気持ちを佐藤へ語りながら、メロスとして『待たせてすまない、友よ』と呟き助けます。

太宰の心にかかっていた霧が晴れたような瞬間ですね。佐藤のために燃え盛る炎の道をいく太宰は、友のために走るメロスそのものでした。

太宰変身、文豪たちの使命!

一方、謎の男は王との戦いに苦戦していました。太宰を助けた直後、追い詰められた王はさらに恐ろしい姿へと変身してしまったのです。

しかし謎の男は何かに気づき…『信頼の物語は完成したようだ』と呟きました。

そこへ物語を完成させ、力強い眼差しになった太宰が現れます!
太宰は光に包まれ、騎士のような服装へ変身し、その手には大きな鎌のような武器。

引用:©DMM GAMES/文豪とアルケミスト製作委員会・テレビ東京

その武器を王へ振り上げ、一撃で倒してしまいました。

驚くほど強すぎました…王も弱体化していたのでしょうか。

戦いも終わり、謎の男に『また会えるかな』と太宰が聞くと、二人は光に包まれ…
また会えるどころか一緒に住居兼基地という広い場所に飛ばされてしまいました。

囚われていた文豪は「侵蝕者」を倒すと解放されるため、この場所来ることになる、と謎の男は太宰へ教えます。そのまま太宰を館長室へ連れて行くと、館長らしき人はおらず、代わりに館長代理だというが1匹。

ここに存在している太宰は、あくまでもイメージからの幻影であると話す館長代理。
先ほどの「走れメロス」に佐藤が登場したことも、物語を壊すために「侵蝕者」が作り出したものだと続けて話します。

「侵蝕者」の目的は不明であるものの…
人の人生を豊かにする本という存在がこの世から消えてしまえば、人類史が途絶えてしまう、それを防ぐために文豪たちが存在する

と言われた太宰。今後は彼も文豪の一人として戦うことになりました。

そして走れメロスの世界に来て自分と共に行動し、時には助けてくれた謎の男の正体が、『最も敬愛する芥川龍之介』であると知るのです。

やはり芥川龍之介でしたね、今後もあの蜘蛛の糸は様々な場面で活躍するのでしょうか。そして館長代理の猫が可愛い、難しい真面目な内容を話していても可愛く見えてしまいます。

感想まとめ

DMMが配信しているゲーム『文豪とアルケミスト』のアニメ化!

1話は太宰の変身シーンや、芥川の戦闘シーンの鮮やかさ、綺麗さが特に印象に残りました。

「自分の作品に囚われた文豪を救い、仲間となる文豪を増やす」

この流れは、次にどんな文豪が来るんだろう…どんな武器を使うんだろう…とワクワクさせてくれます。
恐らく文豪によって、それぞれ戦闘服や武器も工夫されているんでしょうね。そういった点も注目して見ると、さらに楽しめると思いました。

そしてイケメン文豪たちの仲の良さなど、関係性も気になるポイント。侵蝕者の目的も回を重ねるにつれて、明かされていくのでしょうか…。

どんどん侵食者も強くなりそうですが、文豪サイドも仲間が増えて戦力が増えていくことでしょう。また次回登場する文豪を楽しみに待ちたいと思います。

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